事業概況
KDDI
は、「au
」ブランドを中心とし、移動通信サービスの提 供および移動通信端末の販売、コンテンツ、法人のお客様を対 象としたモバイルソリューションサービスなど移動通信事業を 展開しています。
2010
年度の営業収益は、シンプルコースの浸透に伴う音声ARPU
の低下を主要因とした電気通信事業営業収益の減少 などにより、前年度比2.2%
減の2
兆5,907
億円となりました。 また、営業利益については、販売手数料は大幅に減少したも のの、非トライバンド端末の移行促進や、スマートフォンの積極 投入による端末販売台数の増加に伴う関連費用の増加もあ り、前年度比9.3%
減の4,389
億円となりました。2010 年度の業績概況
移動通信事業
2011
年度の営業収益は、シンプルコースの浸透や毎月割導 入による音声ARPU
の低下を主要因として、電気通信事業営 業収益が減少する一方で、端末販売売上を含む附帯事業営 業収益の増加がそれを補うことで、前年度比0.4%
増の2
兆6,000
億円を見込んでいます。また、営業利益については、毎月割導入による販売手数料な どの削減、端末販売および安心ケータイサポートなどの利益 拡大や一般経費の削減を図るものの、電気通信事業の減収分 を補えず、前年度比
2.0%
減の4,300
億円を見込んでいます。 主要なサービス移動通信サービス、移動通信端末販売、コンテンツ、 モバイルソリューションサービス など
主要なグループ会社
当社、沖縄セルラー電話(株)、
(株)
KDDI
テクニカルエンジニアリングサービス ほか2,677 2,863
2,719 2,650 2,591
0 1,000 2,000 3,000
11 10 09 08 07
386 455
501 484
14.4 15.9
18.4 18.3 439
16.9
0 200 400 600
0 10 20 30
11 10 09 08 07
598 692
822 827
22.3 24.2
30.2 31.2 774
29.9
11 10 09 08 0 07 200 400 600 800 1,000
0 10 20 30 40 50
329 392
432
377 339
11 10 09 08 0 07 100 200 300 400 500
営業収益
(十億円)
営業利益/ 営業利益率
(十億円) (%)
eBitDa/ eBitDaマージン
(十億円) (%)
設備投資
(十億円)
(3月31日に終了した各年度) 営業利益(左軸) 営業利益率(右軸)
(3月31日に終了した各年度)
800MHz 1X 800MHz EV-DO 2GHz 新800MHz 共通設備
(3月31日に終了した各年度) EBITDA(左軸) EBITDAマージン(右軸)
(3月31日に終了した各年度)
事業概況:移動通信事業
1Q 2Q 3Q 2010
4Q 1Q 2Q 3Q 4Q
5,600
3,350
2,250 5,600
3,330
2,270 5,470
3,210
2,260 5,000
2,730
2,270 5,160
2,860
2,300 5,100
2,790
2,310 4,980
2,660
2,320 4,530
2,190
2,340
0 1,500 3,000 4,500 6,000
2011
1Q 2Q 3Q
2010
4Q 1Q 2Q 3Q 4Q
221 256
233 310
281 283
270 324
0 100 200 300 400
2011 113
83
122 114 135 145
199
123
1Q 2Q 3Q
2010
4Q 1Q 2Q 3Q 4Q
41,000 44,000
30,000 30,000
27,000 28,000
24,000 24,000
2011 0
10,000 20,000 30,000 40,000 50,000
3,100 3,123 3,139 3,187 3,209 3,229 3,253 3,300
0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000
1Q 2Q 3Q
2010
4Q 1Q 2Q 3Q 4Q
0.64 0.72
0.67 0.85
0.75 0.73 0.68
0.75
2011
0 0.2 0.4 0.6 0.8 2010年度の純増数は113万契約と、当初計画であった93万台を20万台上回って 1.0
推移し、年度末時点での累計契約数は、前年度比3.5%増の3,300万契約、累計シェ アは27.6%となりました。
このうち、第3世代携帯の契約数は3,285万契約と、99.6%のお客様に第3世代 携帯電話サービスをご利用いただいています。なかでもハイエンドであるCDMA 1X WIN(以下、WIN)の契約数は2,963万契約と、契約者全体の89.8%にまで上昇し ています。
2010年度の解約率は、上期において他社スマートフォン攻勢によるMNPでのマ イナス影響により上昇したものの、下期には「IS03」をはじめとするスマートフォンの 発売によるリテンション効果もあり解約率が低下しました。これにより通期の解約 率は、前年度比ほぼ横ばいの0.73%となりました。
2010年度の総合ARPUは、前年度比8.7%減の4,940円でした。
音声ARPUは、シンプルコースへの移行や「指定通話定額」などの料金施策の浸 透、アクセスチャージの料金改定などの影響により、前年度比16.8%減の2,620円と なりました。
データARPUは、1XからハイエンドのWINやスマートフォンへの移行促進による データ定額制契約率の上昇、およびデータ利用の頻度が低いお客様への利用促進 を図ったことなどにより、前年度比2.7%増の2,320円となりました。
2010年度の販売台数は、スマートフォン需要の拡大や非トライバンド端末の移行 影響を受け、機種変更を中心に端末販売が伸張した結果、前年度比13.4%増の 1,157万台となりました。
2010年度末時点の端末在庫は、評価減済みの端末9万台を含め、合計で123万 台となり、前年度末と比べ7.8%増加しました。
また余剰在庫については、在庫水準の健全化を目的として一部端末評価減・廃棄 を行い、2010年度に計上した評価減・廃棄損の合計額は28億円となりました。
2010年度の販売手数料は、端末調達単価の削減効果などに加え、下期からは、 スマートフォンの販売において毎月割を導入したことにより、販売手数料単価が低下 しました。これにより通期の販売手数料単価は、前年度比27.8%減の26,000円とな りました。
(万契約) (%)
(万台)
(円)
(円)
(3月31日に終了した各年度) au端末販売台数 端末在庫
(3月31日に終了した各年度)
(3月31日に終了した各年度) 各四半期末日の契約数(左軸) 解約率(右軸)
(3月31日に終了した各年度) データARPU 音声ARPU
契約数/解約率
arPu
販売台数/端末在庫
販売手数料
事業概況:移動通信事業
スマートフォンの普及などにより
2010
年から2015
年の5
年間で、国内市場のモバイルデータトラフィックは約18
倍になると見込まれています。この急速なトラフィック増加に対応し、高速かつ低廉な ネットワークを構築するとともに、トラフィックをいかに効率 的に収容するかが、各通信キャリアの課題となっています。 当社は固定(
FTTH
、CATV
)、移動(3G
、LTE
、WiMAX
)、Wi-Fi
を効果的に活用するマルチネットワーク戦略を推進 することで、急増するトラフィックを効率良く収容するとと もに、より高速で快適な通信環境の提供と、トータルネット ワークコストの低減を目指します。データオフロードへの対応
宅内におけるデータオフロード施策として、個人のお客様宅 内用の小型基地局「
au
フェムトセル」や「au
レピータ」を活用し、 宅内のデータ利用環境の整備や通信品質の向上を図っていき ます。2010
年10
月には「au
フェムトセル」について、提供エリア を全国に拡大しました。屋外におけるデータオフロード施策として、
2011
年6
月には、au
スマートフォンから誰でも簡単にご利用いただける公衆無線LAN
サービス「au Wi-Fi SPOT
」を開始しました。利用可能な スポットは順次拡大を図り、2012
年3
月末には約10
万スポット でご利用いただける予定です。屋外
携帯電話基地局
ネットワーク携帯電話
ブロードバンドお客様の 回線を使用 屋外では基地局と通信
屋内
auフェムトセル
ホームゲートウェイ/ ADSLモデム
auフェムトセル用 ネットワーク装置 自宅では
auフェムトセル と通信
auフェムトセルの概要
国内市場のモバイルデータトラフィック予測
出所:当社想定
市場環境と KDDi の取り組み
10 11 12 13 14 15
約 18 倍
(2010→2015年度) 約500MHz幅で
収容可能なトラフィック
Background
Our action
ネットワーク
事業概況:移動通信事業
将来を見据えた新技術の投入
2010
年11
月には「EV-DO Rev.A
」と比較して通信速度が最 大約3
倍*1、2に向上する「EVDO
マルチキャリア」技術を導入する ことで、受信速度が最大9.2Mbps
、送信速度が最大5.5Mbps
*1 の高速データ通信が可能な「WIN HIGH SPEED
」の提供を開 始しました。*1 受信最大9.2Mbps (送信最大5.5Mbps) 対応エリアの場合です。ベストエフォート方式 サービスです。記載の速度は技術規格上の最大値であり、実使用速度を示すものではあ りません。通信環境や混雑状況等により大幅に低下する場合があります。
*2 「EV-DO Rev.A」受信最大3.1Mbps、送信最大1.8Mbps→「WIN HIGH SPEED」受信 最大9.2Mbps、送信最大5.5Mbps
wiMaX 2の特徴
当社は
LTE
方式による3.9G
システムのサービス開始を2012
年 に予定しています。当社のLTE
展開計画の特長は、早期に全国エ リアでの展開を目指すという点です。現段階において人口カバー 率は2015
年3
月期末までに96.5%
を想定していますが、全国へのLTE
展開によってビット単価の低減を実現していきます。 また、1.5GHz
帯と新800MHz
帯のそれぞれ10MHz
幅にLTE
を 導入することにより、周波数有効利用の最大化が図れます。LTE
の設備投資については、当初は2014
年度までの累計で5,150
億円を見込んでおりましたが、マルチネットワーク戦略の 推進により、基地局投資ベースで3,000
億円規模への抑制が可 能となる見込みです。超高速大容量通信
伝送遅延のさらなる短縮 高速モビリティ機能の
拡大
wiMaX(802.16e)との 互換性を維持 周波数効率の さらなる拡大
光ファイバーに匹敵する スピードを実現 リアルタイム系アプリの
拡充と利便性の向上 時速350㎞での 高速大容量通信を実現 wiMaX 2サービス当初から
エリア広域性を確保 ネットワークキャパシティ
の向上
UQ
コミュニケーションズ株式会社においては、現在サービスを 提供しているWiMAX
の次世代通信方式として、周波数の利用効 率を向上させることなどにより下り最大330Mbps
の高速通信を 実現する技術「WiMAX 2
」について、2012
年度の商用サービス開 始に向けた準備を進めています。下り最大9.2Mbps 上り最大5.5Mbps
キャリア2
キャリア1 キャリア3
EVDOマルチキャリア
下り最大3.1Mbps 上り最大1.8Mbps EV-DO Rev.A
周波数 ネットワーク携帯電話
eVDOマルチキャリアの利用イメージ
※ キャリア:データを送受信するために利用する電波(搬送波)
郊外 郊外
設備容量 トラフィック
中心部
Lteの展開イメージ
LTE 1.5GHz帯:10MHz幅(容量補完バンド) LTE 新800MHz帯:10MHz幅(基盤バンド)
EV-DO Rev.A/EVDOマルチキャリア:新800MHz帯+2GHz帯 2015年3月までに 人口カバー率96.5%
事業概況:移動通信事業
Apple
社のスマートフォン「iPhone
TM」を起爆剤として、 世界的なスマートフォンへのシフトが急速に進んでいます。 その中で、「
Android
TM」がシェアを拡大するとともに、世界の端末 メーカーを巻き込んだグローバルな端末競争が激化して います。このような端末競争激化に伴い、国内端末メーカーの 再編が進んだほか、同一モデルが多キャリアで展開される など、通信キャリアにとっては端末面での差別化が困難に なっています。
当社は、他社に対して出遅れていたスマートフォン展開 について、「
Android
TMau
」をキーワードとして、スマート フォンへ大きく舵を切り、多種多様なラインナップを展開 することで、スマートフォン利用層の拡大を目指します。スマートフォン
2010
年度は、「Android
TMau
」をキーワードに、「IS03
」をはじ めとして従来の日本定番機能を引き継いだスマートフォンを中心 に合計6
機種を発売しました。今後はグローバルモデル・日本の定番機能を搭載したモデル を含め、幅広い端末ラインナップを展開するとともに、
2011
年4
月 に発売した「HTC EVO WiMAX ISW11HT
」のような「+WiMAX
」 対応モデルや、洗練されたデザインの「INFOBAR A01
」のような 特色あるモデルにより、他社との差別化を図っていきます。 国内スマートフォン契約数・比率の推移・予測(万台) (%)
国内スマートフォン契約数(左軸) 国内スマートフォン契約率(右軸) 出所:(株)MM総研 【東京・港】「スマートフォンの市場規模の推移・予測(2010年12月)」
Our action
Background
端末
IS01 IS02 IS03 REGZA Phone IS04 IS05
SIRIUSα IS06
HTC EVO WiMAX ISW11HT
2010年度 2011年度
グローバルモデル
「+wiMaX」対応モデル
日本定番機能搭載モデル
• ハイエンド中心のラインナップ
• 日本定番機能搭載モデル中心
• 利用層拡大に向けた多種多様なラインナップ
•「+WiMAX」対応モデル、グローバルモデルの投入
・・・・
・・・・
・・・・
0 0
4,000 6,000 8,000
2,000
40 60 80
20
08.3 09.3 10.3 11.3 12.3 13.3 14.3 15.3
国内スマートフォンOS別出荷台数シェア(2010年度)
出所:(株)MM総研
AndroidTM57.4% iOS 37.8%
Windows Mobile BlackBerry
ラインナップの拡充
事業概況:移動通信事業
通信各社とも音声
ARPU
の下落が進む中で、サービス・ コンテンツの充実によるデータARPU
向上が戦略上極めて重 要になるとともに、通信トラフィックに依存しない多様なビジ ネスモデルの開発が急務となっています。スマートフォン向けに膨大な数のアプリが開発され、誰でも 手軽に利用できる環境が整いつつあります。また、スマート フォンの差別化要素として、コンテンツレイヤーにおける魅力
的なアプリの提供・グローバルプレイヤーとの連携が重要と なっています。
当社は、音楽・映像・スポーツ・書籍といった分野を中心 に、お客様のライフスタイルに着目した新たな提案を行ってき ました。またスマートフォンにおいても、ブランド力や良質な コンテンツを有する企業との連携によるコンテンツ・プラット フォーム戦略を推進しています。
スマートフォンアプリの開拓・差別化戦略
2010
年6
月に開始したスマートフォン向けアプリマーケット「
au one Market
」のアプリ掲載数は2011
年3
月末で3,570
アプ リとなり、順調に拡大しました。海外での
Android
TMアプリ開拓を目的とする投資ファンド「
A-Fund
」への出資を行い、戦略アプリの開拓を推進していきます。2011
年8
月からは、次世代を担う有望なスタートアップ企業 やエンジニアのAndroid
TMアプリの開発を支援するインキュベー ションプログラム「KDDI
∞Labo
」を開始します。有力パートナーとの提携強化
スカイプ・テクノロジーズ
S.A.
と提携し、2010
年11
月からAndroid
TM搭載のau
スマートフォンにおいて「Skype
TM|au
」の 提供を開始いたしました。2011
年5
月には「au
携帯電話をご利用の方が5
億人以上の方と、より簡単に交流したり、より自分に 合った情報の収集や共有が可能になります。既存の au 独自サービスのスマートフォンへの対応
au
の音楽・映像・書籍サービスである「LISMO!
」や、「au
Smart Sports
」「EZ
ナビウォーク」などのEZweb
で培ってきた サービスについても、スマートフォンへの対応を進めています。2011
年1
月には、全国民放52
局のFM
ラジオ放送を、放送エリ アに制限されることなく聞くことができる音楽ストリーミング サービス「LISMO WAVE
」の提供を開始しました。
2010
年度のコンテンツ・メディア事業の売上は、前年度比31%
増の712
億円と、年々拡大を続けています。Our action
Background
サービス・コンテンツ
ファンド名称 A-Fund, L.P. 新規投資期間 2016年12月までの最大5年間を予定
投資対象 米国、中国、日本などにおいて、AndroidTM関連の事業(アプリケー ション、プラットフォーム、ハードウェアの開発およびネットサービス の提供など)を展開するベンチャー企業に投資
運用総額 1億ドル(予定)
運営者 DCM(米国カリフォルニア州) 主な出資企業* KDDI(25百万ドル)、グリー(25百万ドル)、
Tencent、その他グローバル企業
* 2011年4月22日現在
「a-Fund」の概要 コンテンツ・メディア事業の売上高
(億円)
(3月31日に終了した各年度) 協業・その他 EC 広告 回収代行
07 08 09 10 11
272
359
447
586
712
0 200 400 600 800
「au one Market」アプリ掲載数の推移
10.7 10.8 10.9 10.10 10.11 10.12 11.1 11.2 11.3 0
1,000 2,000 3,000
4,000 3,570アプリ
事業概況:移動通信事業
基本料金を含む音声通話料金については、各社とも契約者 の解約防止を目的とした割安な
2
年契約型プランや、通信料と 端末価格を分離した料金プランを中心に販売しており、音声ARPU
は低下傾向となっています。一方、データ通信料金については、各社とも定額制プランを 中心に販売しており、フィーチャーフォンからスマートフォンへ の移行によってデータ
ARPU
の向上が見込まれています。また、スマートフォンの販売を中心に、お客様の端末購入負 担の軽減と販売手数料の削減の両立を図るために、各社とも 将来の通信料を割り引くことで実質的な端末購入負担を軽減 するプランを採用しています。
Background
料金
2010
年11
月に、スマートフォン向けのデータ通信料金プラン として、パケット通信料定額サービス「IS
フラット」と、機種に応じ た一定額を毎月のご利用料金から割り引く「毎月割」を導入しま した。これにより、スマートフォンの普及に伴うデータARPU
の向 上が見込まれるほか、スマートフォンを購入するお客様にとって のご負担の軽減と、当社にとっての販売手数料の低減およびコス トの平準化を図ることができます。2010
年度末の全契約者におけるシンプルコースの累計契約 率は68%
となりました。毎月割の導入効果(毎月の割引額が¥1,500の場合)
Our action
スマートフォンの 拡販
お客様
「毎月割」の目的
スマートフォン販売時の KDDIの販売手数料負担が軽減
②端末販売時の販売手数料(端末値引き分)の削減
¥36,000 ¥0 • スマートフォン購入時の負担軽減 KDDI
• データARPUの上昇
• 販売手数料の低減 →コストの平準化 最大で
¥36,000減少
毎月の定額料(税込)
①端末購入後2年間の音声ARPU低下
1カ月目
¥1,500 2カ月目
¥1,500 3カ月目
¥1,500
24カ月目
¥1,500
iSフラット
(円(税込)/月)
¥5,460
¥5,985 ダブル定額シリーズ
(パケット数)
※ 機種により割引率は異なります。
事業概況:移動通信事業
当社では、コンシューマ向け市場の成長が緩やかになる中で、 今後も市場の拡大が期待できる法人向けモバイルビジネスにも 積極的に取り組んでいます。
大規模法人向けには、携帯電話を使ってお客様の業務を改善・ 強化するモバイルソリューションを提供するほか、中・小規模法人 市場におけるモバイル需要の高まりを受けて、中・小規模法人向 けの販売体制構築、商品・マーケティング戦略を推進しています。
UQ
コミュニケーションズ株式会社は、2009
年7
月の商用サー ビス開始以降、順調に事業を拡大しており、2011
年3
月末には 目標としていた累計契約数80
万契約を突破、今年度は200
万契 約を目指しています。また、設備投資については、
2011
年3
月末までの累計で約1,000
億円を実施しており、2014
年3
月末までの累計では1,440
億円を計画しています。なお、
2012
年度には単年度黒字化、2015
年度には累積損失 の解消を見込んでいます。今後
KDDI
とUQ
コミュニケーションズは「+WiMAX
」対応のス マートフォンを含め、さらなる連携強化を図っていきます。2011
年3
月には米国モトローラ・モビリティの子会社であるThree Laws of Mobility, Inc.
が開 発したAndroid
TM向けセ キュリティ管理サービスを、KDDI
が提供することについて両社 が合意しました。今後、Android
TM搭載端末を法人のお客様に も安心してご利用いただける環境を提案していきます。会社概要
社名 UQコミュニケーションズ株式会社
資本金および
資本準備金 470億円
株主および 議決権比率
KDDI株式会社 32.26%
Intel Capital Corporation 17.65% 東日本旅客鉄道株式会社 17.65%
京セラ株式会社 17.65%
株式会社大和証券グループ本社 9.80% 株式会社三菱東京UFJ銀行 5.00%
WiMAXの 状況
エリア 11年3月末基地局数:14,376局
実人口カバー率全国平均70%、東名阪99% 47都道府県、569市区町村をカバー デバイス Wi-Fiルーター・WiMAX PCが主力に
料金 1年間の継続利用を条件に月額 3,880円で使い放題となる
「UQ Flat年間パスポート」が好評
事業計画
契約数(2014年3月末) 約560万契約 営業収益(2013年度) 約1,450億円 設備投資(2013年度までの累計) 約1,440億円 単年度黒字化 2012年度末 累積損失解消 2015年度末
法人向けモバイルビジネス
新たな収益基盤に向けた取り組み
Our action
Our action
法人向けオープンプラットフォーム端末「E31T」
オープンデバイスによるデバイスの多様化
wiMaXパソコン ルータータイプ データ通信カード
wiMaX契約数の推移
(万契約)
09.9 09.12 10.3 10.6 10.9 10.12 11.3 12.3
2 6
15 21 34
52 81
200
50
0 100 200 250
150
2012年3月末目標
200万契約
(前年比+119万契約)
(予想)
事業概況:移動通信事業
2010 年度の業績概況
固定通信事業
主要なサービス
ブロードバンドサービス(
FTTH
・ケーブルテレビ等)、 国内・国際通信サービス、データセンターサービス、ICT
ソリューションサービス など主要なグループ会社
当社、
JCN
グループ、中部テレコミュニケーション(株)、KDDI America, Inc.
ほか714 719 849 839
897
0 200 600 1,000
400 800
11 10 09 08 07
–49
–65 –57
–44 –6.9
–9.0 –6.7
–5.3 24 2.7
–80 –40 –20 40
–60
0 0
20
–20 –10 –5 10
–15 5
11 10 09 08 07
81
58 82
95
11.3 8.1
9.7 11.3
152
16.9
11 10 09 08 0 07 30 60 90 120 180 150
5 10 15 20 30
25
0
88 110
141 139
103
11 10 09 08 0 07 50 100 150
営業収益
(十億円)
営業利益(損失)/ 営業利益率
(十億円) (%)
eBitDa/ eBitDaマージン
(十億円) (%)
設備投資
(十億円)
(3月31日に終了した各年度) 営業利益(損失)(左軸) 営業利益率(右軸)
(3月31日に終了した各年度) (3月31日に終了した各年度)
FTTH その他
(3月31日に終了した各年度) EBITDA(左軸) EBITDAマージン(右軸)
KDDI
グループは、FTTH
・ケーブルテレビなどのブロード バンドサービスをはじめ、国内・国際通信サービス、また、法人 のお客様向けのデータセンターサービスやICT
ソリューション サービスなどの固定通信事業を幅広く展開しています。2010
年度の営業収益は、FTTH
事業推進に伴うインター ネット収入の増加がある一方で、音声系サービス収入が減少しKDDI
単体では減収となったものの、米国におけるMVNO
関連 会社2
社への出資などによる海外連結子会社の増加や、CATV
事業においてケーブルテレビ足立・ケーブルテレビジョン東京 が新たに当社グループに加わったことなどにより、前年度比6.9%
増の8,973
億円となりました。また、営業利益は、当社単体における
FTTH
事業の収支改 善、ネットワークスリム化*を中心とした営業費用の減少に加え、中部テレコミュニケーション株式会社(
CTC
)などの連結子 会社の業績改善が貢献し、固定通信事業全体の営業利益は 前年度比682
億円改善の240
億円となり、7
期ぶりに営業利益 が黒字に転換しました。
2011
年度については、連結子会社の増収やFTTH
事業のさ らなる顧客基盤拡大、法人向けソリューションの強化により、 営業収益は前年度比3.1%
増の9,250
億円を見込んでいます。 また、さらなるネットワークスリム化などによるコスト削減とFTTH
事業の収支改善、および連結子会社の利益拡大により、 営業利益は前年度比66.7%
増の400
億円を計画しています。* ネットワークスリム化:重複・複雑化した固定系ネットワーク(NW)で、稼働率が低 い局舎・伝送路を中心にスリム化する取り組み。2009 年度には、コアNWを中心とす る整理、統合により、減損損失・除却費など合わせて481 億円の特別損失を計上し、 2010年度の費用削減効果は181 億円となりました。2011 年度以降は検討対象を メトロアクセスNWなどに拡大し、運用構造改革も含め、さらなるスリム化を進めます。
事業概況:固定通信事業
「アクセス回線」とは、当社の基幹ネットワークとお客様 のご家庭やオフィスのラストワンマイルを繋ぐ回線のことで す。アクセス回線ビジネスにおいては、
ADSL
、FTTH
、CATV
といったブロードバンドサービスへのシフトが進んで おり、中でも価格面での競争力や、インターネット接続に 電話と映像サービスを組み合わせた「トリプルプレイ」によ る商品力の強化を背景に、ADSL
からFTTH
への移行が 進んでいます。大容量かつ多彩な映像コンテンツ視聴ニーズが拡大す る一方で、
ADSL
で十分満足されるお客様もいるため、FTTH
市場全体の伸びは鈍化しつつあり、今後の普及促進 が課題となっています。一方、
FTTH
やCATV
といった固定系アクセス回線は、通 信キャリアにとって急増するモバイルデータトラフィックの オフロードの受け皿として期待されています。Ftth
2010
年度末のFTTH
契約数は、CTC
などを含めた連結ベース で前年度末比39
万契約増の190
万契約となり、2010
年度の売上 は「音声」「インターネット」「映像」を合わせて999
億円、ARPU
は4,360
円で、固定通信事業収益の柱に成長しつつあります。提供エリアの拡大とサービスメニューの充実
提供エリアの拡大として、「
au
ひかりホーム」のサービスエリ アを2010
年4
月に石川県に拡大、2011
年度には、宮城県、栃木 県、 城県でエリアを拡大し、さらに新たに新潟県、岡山県、広 島県、香川県、愛媛県、高知県での提供を開始し、2011
年6
月時 点では17
都道県でご利用いただけるようになりました。サービスメニューの充実として、
4
階建て以上の集合住宅向 けに手軽な料金で上り/下りともに最大1Gbps
の高速通信で ご利用いただける「au
ひかりマンションギガ」について2010
年5
月に関東で提供を開始し、2010
年10
月には関西・中部エリアへ 拡大しました。さらに法人向け固定IP
電話サービス「au
ひかり ビジネス」の提供開始などを行っています。クロスセル強化
2010
年度は、au
ショップをはじめとするau
販売チャネルを主 な販路としたクロスセルを強化してまいりました。2011
年度はau
ショップに加え、株式会社ジュピターテレコム(J:COM
)など のCATV
販売店とのクロスセルを進めるとともに、ADSL
をご利 用のお客様に対するFTTH
へのアップセル推進などにより、さら なる顧客基盤拡大を図ります。市場環境と KDDi の取り組み
Our action
アクセス回線ビジネス
固定系アクセス回線数
(千回線)
ケーブルテレビ ケーブルプラス電話 メタルプラス FTTH
※ ( )は各アクセス回線数の合計値で重複を除く。
Background
10.3 10.6 10.9 10.12 11.3 0
4,000 6,000 8,000 10,000
2,000
(7,280)
(5,944)
1,513
2,852
960 972
(6,109)
1,019 1,062 2,775 1,637
(6,220)
1,042 1,152 2,702 1,741
(6,326)
1,065 1,250 2,622 1,833
(6,407)
1,088 1,341 2,543 1,901
1,130 2,160 2,130 2,400
(予想)12.3
事業概況:固定通信事業
セット率向上に向けた取り組み
2010
年度は、ビデオ・チャンネル(TV
サービス)において、お 客様がよりご利用しやすいよう料金体系をシンプル化しました。 また、500GB
のハードディスク内蔵タイプをセットトップボック スのラインナップに追加しました。さらに2011
年度には、外付け ハードディスクへの録画機能を搭載しホームネットワーク機能に 対応した新しいセットトップボックスの提供も開始しています。 ビデオコンテンツ配信サイト「LISMO Video Store
」で配信す る映画やドラマなどの作品をご自宅のテレビで楽しむほか、お持 ちのau
携帯電話に転送して外出先で映画の続きをお楽しみいた だくなど、あらゆる生活シーンにおいて、映像や音楽をお楽しみい ただけるよう、サービス充実を図っています。catV
子会社 JcN グループでの catV サービス提供
KDDI
は、連結子会社のJCN
グループを通じて、CATV
サービ スを提供しています。
2010
年度末のJCN
グループ局は19
局、総加入世帯数は109
万 世帯となりました。今後も、サービスメニューの多様化を進め、新 規獲得を推進するとともに、既存加入者のバンドル率アップによ るARPU
向上施策などにより、CATV
市場を拡大していきます。ケーブルプラス電話において提携局順次拡大
ケーブルプラス電話は
CATV
各社の回線設備(同軸ケーブル)と 当社のCDN
(Contents Delivery Network
)を活用し、CATV
各社が提供する固定電話サービスです。当社はCATV
会社に対し て「ケーブルプラス電話」を提供し、CATV
各社が「多チャンネル放 送」「インターネット」「電話」による本格的なトリプルプレイサービ スを提供できる体制を支援しています。2010
年9
月には、ケーブル プラス電話を提供するCATV
局数が100
局を突破、2010
年度末に は114
局のCATV
局との提携を実現し、2010
年度のケーブルプラ ス電話の売上は前年度比45.9%
増の288
億円となりました。今後、
2013
年度までに約150
局との提携と、ケーブルプラス 電話、VOD
、インターネット、携帯電話の連携によるクワドロプル プレイサービスの実現を目指します。J:cOM との連携によるシナジー創出
2010
年度より持分法適用関連会社となったJ:COM
とは、ク ロスセルをはじめとし、VOD
コンテンツ調達のJ:COM
への一元 化やJ:COM
電話のKDDI
中継網への切り替えなど、さまざまな 事業シナジー創出に努めています。2011
年度にはKDDI
のネッ トワークを利用したJ:COM
のケーブル電話サービス「J:COM
PHONE
プラス」の提供を開始し、「au
まとめトーク」の適用も 開始しています。メタルプラス
ブロードバンドへのアップセル
メタルプラスは当社が提供する直収型固定電話サービスです。
NTT
に代わって当社が電話回線を提供するため、従来の通話 料収入に加えて、電話基本料も当社の収入となります。メタルプラ スは「電話のみで十分」というお客様をメインターゲットとした サービスですが、インターネットを利用される方には、ADSL
また はダイヤルアップによるインターネットサービスも提供しています。事業概況:固定通信事業
ハードディスク内蔵セットトップボックスの概要
セットトップボックス HD-STB
音楽やビデオを au ケータイや ウォークマン®に転送して楽しめる auケータイがあればできること
ビデオ・チャンネル テレビでもネットが楽しめる HD(高画質コンテンツ)が見られる*
大容量 500GBのHDD内蔵* アンテナ接続で地デジも見られる*
「mora for LISMO」 から音楽を楽しく探せる
*HD-STBのみ
テレビがあればできること ネットサービスや
電話サービスの月額利用料 セットトップボックスレンタル料 ST1100R
HD-STB
525円/月
1,365円/月
0円/月
ビデオ 充実の約 7,000 タイトル!
お好きなビデオが 1本から見られる!
1,260円/月∼
チャンネル
1チャンネルから 自由に選べる! えらべるチャンネル
1,539円/月∼
チャンネル
人気チャンネルが パックでおトク! ベーシックチャンネルパック
ビデオ・チャンネルの料金表
ヨーロッパ・中東・アフリカ
アジア
アメリカ 日本∼アメリカ間
Unityケーブル RJCNケーブル
日本∼ロシア間
TAT-14ケーブル
大西洋横断
SJCケーブル
日本∼シンガポール間
信頼性の高い国際通信の提供
KDDI
は50
年以上にわたって蓄積した国際通信サービスのノ ウハウと世界中に張り巡らせた海底ケーブルネットワークを用い て、個人および法人のお客様向けの国際電話から、法人のお客 様向けの広域イーサネットサービスなどのデータ通信サービス まで高品質・シームレスなグローバルネットワークサービスを提 供しています。特にアジアパシフィックエリアにおいては、日米間を結ぶ総容 量
4.8Tbit/s
のUnity
ケーブル、総容量17.6Tbit/s
でアジア内を 結ぶSJC
(South-East Asia Japan Cable
・2013
年サービス英国(ロンドン) ドックランズ・ノース ドックランズ・イースト ドックランズ・ウェスト メトロ
仏国(パリ) ジュヌール ボルテール マニ
トルコ イスタンブール
南アフリカ ケープタウン ヨハネスブルグ
中国 北京 上海
韓国 ソウル
香港 香港
ベトナム ハノイ
シンガポール シンガポール
米国(ロサンゼルス) ロサンゼルス
米国(ニューヨーク) ブロードウェイ テレポート チェルシー teLehOuSeの拠点
グローバル ict
Our action
開始予定)などの最新鋭の海底ケーブルネットワークを保有し、 高品質・低遅延のネットワークを構築しています。
法人のお客様の海外進出に際しては、通信ネットワークの構築 から運用、保守を含め、さまざまな
ICT
ニーズにお応えすべくグロー バルな体制を構築しています。2011
年1
月には、ブラジルにおける 日系 企 業のICT
環 境 構 築をサポートするため「
KDDI
ブラジル」 を設立し、当社の海外拠点数は2011
年3
月末で、世界26
地域、58
都市、90
拠点となりました。 KDDI オーシャンリンクインターネット利用者を中心として
FTTH
サービスへのシフト が起こる中で、メタルプラスの契約者数は年々減少し、2010
年度 末のメタルプラス契約数は前年度末比31
万契約減の254
万契約 となりました。営業収益は「音声」「インターネット」を合わせて1,043
億円、ARPU
は3,200
円となりました。これまでメタルプラスをお使いいただいてきたお客様に引き続 き当社のサービスをご利用いただけるよう、
FTTH
へのアップセルを推進していきます。 事業
概況:固定通信事業
KDDiのグローバルict基盤
2010 年度の業績概況
その他事業については、
KDDI
グループ全体の競争力を高 めるため、今後の成長が見込まれる事業分野を重点的に強 化しています。
2010
年度は株式会社mediba
の移動通信事業へのセグ メント変更があった一方で、主にコールセンターサービスなど における事業拡大があったことにより、営業収益は前年度比1.9%
増の1,143
億円、営業利益は前年度比143.3%
増の85
億円となりました。その他事業
主要なサービス
コールセンターサービス、研究・先端技術開発 など 主要なグループ会社
(株)
KDDI
エボルバ、(株)KDDI
研究所 ほか109 167
73 112 114
0 50 100 200
150
11 10 09 08 07
営業収益
(十億円)
7 9
–3.4 4 6.3
5.4
–2 3.1
9 7.5
–5 0 5 10
–5 0 5 10
11 10 09 08 07
営業利益(損失)/ 営業利益率
(十億円) (%)
(3月31日に終了した各年度) 営業利益(損失)(左軸) 営業利益率(右軸)
(3月31日に終了した各年度)
データセンター事業の積極的な海外展開
国内外において安心してご利用いただける高スペックなデー タセンターサービスを「
TELEHOUSE
(テレハウス)」というブ ランド名で展開しています。
2010
年7
月には中国上海市に、「TELEHOUSE
」ブランドとし て北 京 に続 いて中 国 国 内2
拠 点目となるデ ータセンター「
TELEHOUSE
上海」を、2011
年1
月には米国ニューヨークに同 市内3
拠点目となる「TELEHOUSE NEW YORK Chelsea
」を、2011
年3
月にはトルコ共和国イスタンブールに「TELEHOUSE
ISTANBUL
」を開設し、「TELEHOUSE
」グローバルスタンダードに準拠したデータセンターサービスの提供を開始しました。 TELEHOUSE NEW YORK Chelsea
TELEHOUSE ISTANBUL TELEHOUSE上海
これにより「
TELEHOUSE
」ブランドのデータセンターは、2011
年3
月末で、世界10
地域、13
都市、20
サイト、総床面積約119,000
㎡となりました。事業概況:固定通信事業/その他事業